社会福祉法人 内部統制の整備と運用

内部統制の整備

社会福祉法人に関して言うと、非常に多くの規定が整備されています。

かなり多い一方で、多くがモデル規程をそのまま使用している法人が多く、法人の実態にそぐわない規程となっており

結果として、行政指導を受けてしまったという法人も多くあります。

(この点、各法人が独自にカスタマイズする必要があり、規定は自分たちがやると決めたルールなので、それ自体が自分たちに合わないのであれば

やれる方法に変更する必要があります)

 

ただし、内部統制(社内ルール)ってやっぱり大切だなーとも感じます。

 

ルールがあることについては、その意味がありますし、そこには一定の効果があります。

一方で、そのフィルターをくぐり抜けてしまうケースもあります。

 

くぐり抜けるケースとしてあり得るのは、

①偶然が重なってくぐり抜けるケース

②意図的にくぐり抜けるケース

があります。

 

あとは、くぐり抜けてしまったケースが重要な問題となるのであれば、さらなるフィルターが必要になりますし、軽微な問題にしかならないのであれば、

目をつぶるという方法も考えられます。

 

何を重要視しているか

法人が何を重要視しているかにもよりますので、一概に何がいい悪いとは言い難い内容が多いのも事実です。

それによって、内部の稟議や承認が非常に複雑化または承認遅延してしまうこともありますが、

代表者がすべてを確認するのは規模が大きくなるとなかなか難しくなるのも事実ですので、

法人ごとに整備して、整備したものはしっかりと運用されるべきだと思います。

 

内部チェックの適切な実施

例えば、1つであれば、軽微な承認でいいものが、複数合わさるときっちりとした承認が必要になるケースも多く、

こういった場合には、どのように見積もりを取得するのか請求を上げるのかによって、内部統制をスルーしてしまうことも可能性としてはあり得てしまいます。

 

こういった場合に、規定には書かれていない部分についても内部で整備が必要となりますが、適切に対応していく必要があると感じます。

 

過去にも内部承認を受けるのが面倒なので、3,4日連続で買い物に行って、ひとつずつであれば承認が要らなかったので。。。という現場の声を聴いたことがありますが、

それでは何のためのルールかわからなくなります。

一方で、外部の会計監査に関しては、すべての請求書や領収証をチェックするわけではありませんので、フィルターにかからないこともあり得ます。

 

正しく整備したものが正しく運用されるように内部のチェックも適切に実施していき、大きな問題が生じないように体制を構築していく必要があるかと思います。

 

 

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